LOG IN

ほどほどに

by Takapi
人は
さっき
会ったばかりの人とでも
喜びあえる
だが
悲しみは違う
大切な人とは深く
悲しみを分かち合うとよい
『詩集 見えない涙』「邂逅」/若松英輔

もうしばらく会っていない友人から「ほどほどにね」というメッセージをもらった。ただそれだけのことなのにふっと力が抜ける自分がいた。
SNSやブログで並ぶ言葉から「たぶん今こんな状況なんだろう」と声をかけてくれたのだと思う。

ほどほどに。
そうあれたらいいのに、近くにいる人ほどそう声をかけたいのに、なかなかできない。

でも実際近くにいる人にそう声をかけられるのは少し居心地が悪いものかもしれないと思ったんです。

なんとなく、「ほどほどに」という言葉には、相手に自分の辛苦が透けて見られているかもしれないという後ろめたいような、勘ぐるような気持ちが顔を出すようだ。

気を遣わせてしまっている事実と、もうこれ以上を期待されていないかもしれないという歯痒さがなんとなく居心地を悪くさせる。

だから、という訳ではないのだけれどもこの言葉をかけ合える関係というのは実はありがたいことなんだと思う。

ほどほどに。
なかなかかけられる言葉ではないけれど、そう声をかけてくれる旧い友はいつまでも心の拠り所になるし、そう声をかけてくれる友を持っていたいと思う。

それではまた、明日から。

このエントリーをはてなブックマークに追加



Takapi
OTHER SNAPS