LOG IN

頭のスイッチを切り、「順番通り」のことをする

by Takapi

日々いろんなところに飛び回っては講演を行っている方に話を聞く機会があって、その走り続けられる秘訣を聞いた。
その方はうーんとしばらく間を置いてから意外な話を始めた。

「実は外に出て話す度に落ち込むんです。なぜかというと、話す機会が増えれば自然と話がうまくなって相手が聞き入る瞬間がわかるようになる。そうゆうことが続くとだんだんそこに合わせて話を盛るようになる。嘘ではないんだけれど、要はそうゆう“小慣れてしまう”自分に嫌気がさすんです」

うまく話せるようになるほど、いけないとは思いながらもそこにあぐらをかくようになって、後で猛烈な自己嫌悪に陥るのだそう。

大したことをしていない、世の中にはもっと知識があり話の上手い人はいる、そういう自覚はあるのに、周りからチヤホヤされるとどうしてもその満足感に絡め取られるように話が“上手くなって”しまうというわけだ。

そうゆう時はどう対処するんですか?という僕の質問に対して、

「とにかく家に帰った瞬間にスイッチを切るんです。そしてとにかく“順番通り”のことをするの」

順番通り?訝る僕に

「たとえば料理。献立を考え、必要な食材を揃える、そして食材に包丁を入れ、鍋やフライパンに放り込んで調味料を入れる、盛り付ける、こういう生活のための“順番”を追うとすっと切り替わるんです。何者でもない自分を取り戻せるの」

日々新しいことを追いかけたり、誰かと議論をし続けていると、時折ドーパミンが出っ放しになるような軽いランニングハイのような状況になる。

それはそれでとても心地いい瞬間でもあるのだけれど、追い続けると宙に足が浮いたような感覚になることがある。

そんな不安にも似た焦燥が「もっともっと」とさらに新しいものを求めてしまう。でもそうゆう時ほど大したことは吸収できず、悪くすればもっと足掻くようなことになる。

そうゆう時の対処法として覚えておきたい。

それではまた、来週から。

このエントリーをはてなブックマークに追加

Takapi
OTHER SNAPS